近年、LINE WORKSとkintoneは企業の業務システムとして広く導入され、業務効率化に大きな役割を果たしています。 導入企業数も増加しており、導入の効果を実感している企業が多くいます。 しかし、LINE WORKSとkintoneは別々の製品であり、標準機能では直接的な連携はできません。社内で使用しているこれらのサービスを効果的に連携させることができれば、業務の生産性が大きく向上します。 本記事では、LINE WORKSとkintoneを効率的に連携させる方法を解説します。API連携や連携サービスを使った方法について、どれほど簡単に実現できるのか、詳しくご紹介します。LINE WORKSとkintoneとは? LINE WORKSとkintoneは、それぞれどのような特徴を持った製品でしょうか?LINE WORKSは、ビジネスチャットツールとして、社内コミュニケーションを効率化することを目的に開発されたサービスです。「LINEとつながる唯一のビジネスチャット」として、LINEとの親和性が非常に高く、スタンプや絵文字など、LINEの使い勝手の良さをそのままビジネスシーンに活かしています。現在では、累計46万社以上の導入実績があり、業務効率化に貢献しています。 kintoneは、クラウドベースのビジネスアプリケーションプラットフォームで、業務プロセスの最適化やデータの一元管理を実現します。「クラウド型業務改善ツール」として、エクセルで管理している業務をノーコード・ローコードで簡単にアプリ開発ができ、累計で3万社以上の企業に導入されています。ITに関する知識・スキルがない方でも、業務に合わせたアプリを簡単に作成できる点が大きな魅力です。この2つのツールを利用し、シームレスに連携できれば業務効率は大幅に向上できます。 では、どのように連携させることができるのでしょうか? LINE WORKS APIとkintone API APIとは、異なるクラウドサービス間同士で情報をやり取りするためのインターフェースのことを指します。 LINE WORKSとkintoneをAPIで連携させることで、両システム間でスムーズにデータを交換でき、業務の効率化や自動化を実現できます。API連携の具体的なメリットには次のような点が挙げられます。 自動化一度API連携を設定すれば、手動でのデータ入力や更新が不要となり、作業の手間を削減できます。効率化システムへの二重入力の手間や入力間違いのリスクを軽減し、業務の精度と効率を高めることが可能です。柔軟性LINE WORKSとkintoneの機能を組み合わせることで、より高度な業務フローを構築することが可能です。 API連携を実現するための基本手順LINE WORKSとkintoneを独自にAPI連携させるためには、おおまかに以下のような手順を踏む必要があります。ステップ1:連携要件の定義まず、どのシステムのどのデータをどのように連携させるのかを明確に定義します。具体的には、連携するシステム、データの種類、連携頻度、データ形式、エラー処理などを決定します。例えば、営業担当者が日々の営業報告をLINE WORKSで作成し、それをkintoneに連携する場合、「営業報告作成時に、報告内容をkintoneの所定のアプリにレコードとして登録する。データ形式はkintoneのAPIが受け付けるJSON形式とし、エラーが発生した場合はLINE WORKSにエラーメッセージを通知する」といった要件を定義します。ステップ2:API仕様の確認連携するシステムのAPI仕様書を確認します。API仕様書には、APIのエンドポイント、リクエスト方法、パラメータ、レスポンス形式などが記載されています。これらの情報に基づいて、プログラムでAPIを呼び出すための準備を行います。ステップ3:開発環境の構築API連携プログラムを開発するための環境を構築します。使用するプログラミング言語、ライブラリ、開発ツールなどを準備します。 例えば、Pythonで開発する場合は、Pythonのインストール、必要なライブラリのインストール、コードエディタのインストールなどを行います。ステップ4:プログラムの実装API仕様書に基づいて、APIを呼び出すプログラムを実装します。 具体的には、APIエンドポイントへのリクエスト、パラメータの設定、レスポンスの処理、エラー処理などのコードを記述します。ステップ5:テストの実施作成したプログラムが正しく動作することを確認するために、テストを実施します。 実際のデータを使用して、API連携が正常に行われるか、エラー処理が適切に動作するかなどを検証します。ステップ6:デプロイと運用テストが完了したら、プログラムを本番環境にデプロイします。 デプロイ後も、API連携が正常に動作しているか監視し、必要に応じてプログラムの修正や改善を行います。しかし、これらのステップを全て行うためには初心者にはハードルが高いです。 そのため、より簡単かつ自動化された方法でAPI連携を実現するためには、専用のツールやサービスを活用することで誰でも簡単にAPI連携を導入することが可能になります。LINE WORKSとkintoneを連携させるサービスLINE WORKSとkintoneを簡単に連携できるサービスとして「Joboco(ジョボコ)」というサービスをご紹介します。下の画像にあるように、LINE WORKS上に作成したBotの情報とkintoneのアプリ情報を入力するだけで、通常必要な開発作業や技術的なハードルを大幅に簡略化できます。このツールを使えば、ITスキルがなくても、画面操作だけで誰でも簡単にAPI連携が実現可能になります。Jobocoは、LINE WORKSとkintoneを連携し、多様な業務プロセスを自動化する、双方向のデータ連携を実現するサービスです。スマホからの回答をkintoneに直接登録できるだけでなく、kintone内のデータを検索・更新したり、kintoneのデータ変更に応じてLINE WORKSに通知を送信したりすることも可能です。例えば、営業担当者は、外出先からスマートフォンで営業日報をkintoneに登録できます。事務担当者は、LINE WORKSからkintoneの顧客情報を検索し、最新の情報に更新できます。管理者は、kintoneで受注情報が更新されると、LINE WORKSに通知を受け取り、迅速に対応できます。Jobocoの特長はこれだけではありません。kintoneのライセンスコストを削減できる点や、社内のFAQを強化するドリルダウン検索機能など、様々な機能が搭載されています。これらの機能を活用することで、報告・記録、日報管理、タスク管理、落とし物管理など、多岐にわたる業務改善をサポートします。具体的なJobocoの使い方として、以下のような方法があります。情報の一元管理 営業担当者やフィールドワーカーは、外出先や現場からスマートフォンを使って簡単に報告が可能です。これにより、kintoneに情報を蓄積して一元管理を実現できます。 タスクの抜け漏れ防止 LINE WORKSを業務コミュニケーションに活用している場合、会話の中で依頼されたタスクが流れてしまうことがあります。Jobocoを使えば、LINE WORKSからタスクをkintoneで管理することができるためタスクの進捗状況を把握しやすくなります。 リアルタイムの共有 体調管理・ヒヤリハットなど各担当者からのフィードバックや状況報告をリアルタイムで集計し、共有することが可能です。業務の中の不確実性やリスクを低減させるだけでなく、スタッフ同士の連携が強化され、業務効率や安全対策を向上させます。 Jobocoは、これらの機能や特長を活用することで、業種や業界を問わず、さまざまな用途で利用可能です。 まとめ 本記事では、「LINE WORKSとkintoneの連携 APIを活用すれば超便利!」と題して、ご紹介しました。LINE WORKSとkintoneの連携は、業務効率の向上やデータの一元管理に非常に役立ちます。Jobocoを活用することで、手間をかけずにLINE WORKSとkintoneの強みを最大限に引き出すことができます。システムに詳しくない業務担当者の方でも、本記事を参考に連携設定を進めてみてください。 当サイトではLINE WORKSとkintone連携を考えている方や、kintoneを活用した業務効率化を実現したい方にダウンロード資料をご用意しております。ぜひ資料をダウンロードいただき、ご活用ください。