業務効率化、クラウド、リモートワーク、そしてDX。令和の時代で働く人であれば聞いたことがあるキーワードでしょう。実際に取り組まれている企業の中には、選択肢としてkintoneの導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか? しかし、実際に使ってみると、「kintoneは使えない」という声を聞くこともあります。本当にkintoneは使えないのでしょうか?kintoneを専業にシステム開発を行う会社で日々お客様のシステム開発に携わっている私が「kintoneは使えない」と言われる3つの理由を考えてみます。kintoneが使えない理由1) 自社の業務に合っていないから「自社の業務に合っていないから」という理由はkintoneに限ったことではなく、世の中にあるシステムに共通する理由です。全ての企業の全ての業務にも適しているわけでもありません。人間と同様に、システムにも得意不得意があります。確かにkintoneは、特定の業務に特化したツールではないため、幅広い業務に対応できることが大きな強みです。しかし、「幅広い業務で利用できるツール=全ての業務で利用できる」というのは間違いです。kintoneは、全てを解決する万能ツールではありません。よって、自社の業務に合っているのか確認しないまま使い始めてしまうと、「kintoneは使えない」という結論に終わってしまうことがあります。分かりやすく例を出しみると、kintoneはECや店舗などで利用するto C向けのシステムとしては、向いていないと言われています。実際に受けるご相談からの例では、人事労務や会計といった複雑かつ業務内容がある程度決まっている業務や、大量データをリアルタイムで扱うなどの場合は、それらに特化したツールをお薦めするケースが多くあります。一方で、kintoneを使って頻繁に構築されるシステムは、案件や顧客管理、社内のQ&Aや日報、Excelで管理している業務などが多いです。もちろん、案件管理と言っても、100社100通りの管理の仕方がありますので、それぞれ詳しく紐解いていかないとkintoneが合っているのか、合っていないのか判断できません。ただkintoneには『拡張性』という大きな特徴があります。様々なプラグイン、連携サービスを組み合わせることで、kintoneだけでは使えないと思われている業務も、拡張してくことで便利に利用できるようになります。kintoneが使えないと思ったら、まずは、自社の業務がkintoneと合っているのか考えてみてください。とはいっても、自社の業務がkintoneに合っているのか判断できないという方もいらっしゃると思います。そんなときは、参考になる事例がないか探してみるのも1つの手です。 kintoneは、20,000社を超える導入企業がありますので、自社業務に活かすことができる事例も見つかるはずです。kintone導入事例https://kintone-sol.cybozu.co.jp/cases/#case_searchkintoneが使えない理由2) システム設計ができていないから「kintoneは、ノーコード/ローコードの開発ツールである」ことは最大の特徴と言っても過言ではありません。従来のシステム開発では、エンジニアがプログラムを書き、構築するパターンが主流でした。そのため、微調整や機能を追加するたびに、システム開発会社に依頼する必要があるという声も聞きます。 その概念を覆し、日々の業務に必要なシステムをノンプログラミングで、誰でも簡単に作ることができるツールがkintoneです。しかし、この「誰でも簡単に作ることができる」という言葉だけを切り取って、突き進んでしまうと、kintoneも使えないシステムとなってしまうのです。確かにkintoneでは、ノンプログラミングでシステムを構築することができます。しかし、『システム設計』は必要です。 では、システム設計とは何なのでしょうか?システム設計とは、業務の課題や実現したい要件を整理し、システムに実装する機能を明確しに、システムの機能や構成を決めることです。ウォーターフォール型のシステム開発工程(要件定義→システム設計→プログラミング→テスト→運用)を必ずしも踏む必要はありません。しかし、データが整形されているか?優先順位が守れているか?などのポイントは、確認をしながら構築していく必要があります。特にkintoneでは、アプリという単位でシステムを構築していきます。使いやすさを優先した結果、無理やり1つのアプリに機能を詰め込んでしまったケースはないでしょうか。各自が自由にアプリを作成したため同じようなアプリが乱立しているケースが起きやすく、運用面も含めて、アプリの構成を考える必要があります。「誰でも作ることができる」の裏側にある「システムを設計すること」を無視し、行き当たりばったりでできてしまったkintoneは使えないシステムになるでしょう。kintoneを活用してシステム構築していく際に、本当にこの構成で大丈夫かな?と不安になったときは、図を書いてみるなど整理してみてください。意外と見えていなかった問題点や考慮漏れに気付く機会になると思います。kintoneが使えない理由3) ユーザーが使い慣れていないから初めてスマートフォンを触った時、すぐに使いやすいと思った方より、使いにくいなと思った方の方が多いのではないでしょうか?新しいサービスを使いこなすには、慣れることが近道です。kintoneもまずは、ユーザーが使い慣れることが大切です。kintoneの見た目は、ITリテラシーの高い人に好まれるというよりは、多くの人にとって抵抗感の少ないシンプルな画面になっていると思います。それでも、初めて使う人にとっては、何がどこにあるのか、このボタンをクリックすると何の画面に推移するのか分かりません。そうなると、当たり前のことですが、「とりあえず触ってみる」という体験が何よりも重要なのです。kintoneは、先に紹介しましたが、ノンプログラミングで開発できるツールですので、後からでも追加したい機能や使いにくい部分を簡単に追加、変更することができます。まずは触ってみて、感想を持ってみましょう。使いにくければ、使いやすいように変えていけるのもkintoneの特徴です。スマートフォンで初期設定のまま、追加した順番に並んでいるアプリをカテゴリや用途別に並び替えてみましょう。グループごとに整理するように、kintoneもユーザーが使いやすいように配置を変えて、運用を見直してみてください。導入したタイミングで、kintoneが使えないと感じている人は、しばらく我慢の期間だと思って、存分に利用してみてください。そして、使いにくいポイントは改善して、慣れていくことで、徐々に使いやすいkintoneになっていくはずです。%3Cp%20align%3D%22center%22%3E%0A%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Fcta-service-cms2.hubspot.com%2Fweb-interactives%2Fpublic%2Fv1%2Ftrack%2Fredirect%3FencryptedPayload%3DAVxigLK%2BpKmkjPEv0pN%2Fmj189vo8IygTEoYPDL2Yd4kvaJRKElHV7dlMj%2Bjrqf%2FMolg6GwrSgbhtMgmHurJBf8mvqITgZPAbNC6H63adW%2B8KwLtKiDMVI%2Fud0%2Bnqr624OwTNGw%2Fj0Q%3D%3D%26webInteractiveContentId%3D132604631867%26portalId%3D23242892%22%20target%3D%22_parent%22%20rel%3D%22noopener%22%20crossorigin%3D%22anonymous%22%3E%E3%81%95%E3%81%BE%E3%81%96%E3%81%BE%E3%81%AA%E6%A5%AD%E5%8B%99%E6%94%B9%E5%96%84%E3%82%92Joboco%E3%81%A7%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%8B%EF%BC%9F%3Cbr%3E%E8%A3%BD%E5%93%81%E3%82%92%E7%90%86%E8%A7%A3%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%EF%BC%81Joboco%E8%A3%BD%E5%93%81%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%3C%2Fa%3E%0A%3C%2Fp%3Eまとめここまで、「kintoneが使えない」と言われる3つの理由を考察してきました。他にも千差万別、理由はあると思います。しかし、私が実際にこれまでの経験でkintoneが使えないと感じたのが、本記事でご紹介した3つの理由です。kintoneは、上手に活用すれば、業務を改善し、楽しく働くことができるツールですが、魔法のツールではありません。「kintoneが使えない」と感じている方は、3つの理由のどれかに当てはまっていないか確認してみてください。みなさまが3つの理由を整理し、解決できれば、kintoneはきっと使えるツールになります。当サイトではアルコールチェック義務化への対応を考えている方や、kintoneを活用した業務効率化を実現したい方にダウンロード資料をご用意しております。ぜひ資料をダウンロードいただき、ご活用ください。